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プール事件

プール事件


もともと、海はキライだし、というか

泳ぐのがきらい。

昔、父に海に突き落とされたから。

(陸に近いところでよ!殺そうとしたわけではなく)

そのとき、同時に落とされた姉に必死にしがみついたら

姉がおぼれそうになった。

それから、キライになった。

海を眺めるのは好きだけど、嫌よ、泳ぐのは。



でも、私が勤めていた施設に新しくプールができた。

新しいし、この太った体を痩せさせないとって思い、

親に水着を送ってもらうことにした。



そのプールはガラス張りで

牧草地を眺められるいい景色の中にあった。

もともと施設自体、丘の上にあるので

見晴らしは最高だった。

暇さえあれば、泳いだ。

今までできなかった平泳ぎができるようになった。



そんな楽しい日々の中

大阪の友達が遊びにきた。

施設にもぜひ来たいということで

うちに来る事になった。

「プールがすごくいいのよ!

一人で泳ぐと、私だけのプールみたいで優雅でいい」

そういうと、友達に水着を貸してあげて

泳がしてあげた。



水着が一着しかないから

私は見ていた。

そしたら、ある入居者がやってきた。

「缶ビールあげるよ」って言ってくれる。

くぅー、うれしいねって思ったけど

夜。しかも働いてないし、しぶる。

そしたら、「今、JAPAN TVを見てる」という。

彼は大の日本好きでスカパーみたいなので

日本のプログラムをとっているみたい。

「何をしてるの?」と聞くと

「今、まちこが出ているから、見においでよ!」とせがまれる。

え?まちこって何よ?気になるから

友達をおいて、見に行く。

そしたら、それは終わってたらしく

今は日本のHIP HOPについてをやっていた(笑)

それが、あまりにもおもしろくって

早く友達に伝えたくて

急いでプールに戻る。

泳いでいる友達に「あのね~・・・」と言った瞬間だった。

ガラス張りのプールの壁面に

思いっきり、突進して

ぶつかった・・・。

むろん、友達は大笑い。

私も大笑い。

ウケを狙ったわけでもない。

本気で、ドアが開いていると思って

ぶつかって行ったのだった。


もちろん、私がぶつかった跡は

次の日にもくっきり残っていた。

イギリスのガラスって透明すぎるのね(笑)

ココ、びっくりぃ~~~(笑)



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